メンズファッションで最も変化を付けられるものとしてまず考えられるのがネクタイです。きちんとした場所ではスーツを着用する方が多いため、スーツ自体の形などは選びにくく、服を選ぶという感覚ではないことが多いです。ほかのアイテムは変化をつけにくいものですが、ネクタイは比較的自由に色や柄を選ぶことができます。唯一扇子や自分らしさを表現できる場所でもあるのです。このように身に着けるもので表現をしていくことをファッションステートメントといいます。自分をどのように演出していくかを考えるうえで重要なポイントとなっていくのです。
まずどのようなものを身に着けたらよいかわからないという方は、スーツやシャツの色と合わせてみるのが良いでしょう。シャツやスーツの柄などに使われている色の一部などを使うとまとまりやすくなります。無難な合わせ方ではありますが間違いなく合わせやすいので、最初の一本を購入する際に使える方法です。2本目以降は変化をつけていくことを考えてみましょう。個性を出しながらTPOに合わせていくことが大切です。自分の好きな色、与えたいイメージに合わせて選び、身に着けていきましょう。明るい色を選ぶとさわやかで明るいイメージになりやすいですし、暗い色を選ぶとしっかりした落ち着いた雰囲気を出しやすくなります。暖色系は温かい人柄を感じさせやすくなりますし、寒色系はきちんとしたできる男の印象を与えてくれます。このように考えてベースとなるカラーを選んでみましょう。無地の物の場合には色選びがすべてとなりますから、伝えたいイメージに合わせて選んでいきましょう。その日の気分や場面によっても使い分けることがあるので、幅のある選び方をしていくのもおすすめです。
ライフスタイルや仕事によっても選ぶものは変わっていきます。ネクタイはそれほど悪くならないものなので長く使いがちですが、定期的に自分に合うかどうか、見直しながら必要に応じて買い替えていきましょう。若い時にはさわやかでまじめなイメージが求められても、年齢が上がると重厚感が重要になっていくといったこともあります。自分のなりたい自分に近づくことができるようにするために、どのようなものを使うか考え直しておくことが必要です。仕事が変わった時、衣替えの時になど、節目に必ず見直してみるようにしたいものです。ネクタイは小さなアイテムですが上手に使えば自分を演出していくことにつながるのです。